ワイン概論 ー気候ー

ワイン

世界的ワイン産地における主な気候

気候にはいつくかの種類があり、その土地の特徴がワインの味わいにも大きく影響を与えています。
ここでは、ワイン造りに適した4つの気候を紹介しております

大陸性気候 Clomat continental
昼と夜の気温の日較差、夏と冬の気温の年較差が大きく、季節の違いがはっきりとした気候。
ブドウが十分に成熟する前に寒くなる年がある。
一般的に、ワインの品質は、ヴィンテージごとの差ができやすい。主に、ブルゴーニュ、中央・東ヨーロッパなど。
海洋性気候 Climat maritime(Climat océanque)
海に近い地域の気候。海と陸とのあいだで吹く風の影響で、気温の日較差が少ない。
一般的に降水量が多く、湿度は高い。
年によっては、秋が長く続き、気温の低下がゆるやかに進み、成熟期が長く続くので、芳香成分、フェノール類が熟したブドウを収穫することが出来る。
晩熟型ブドウに適している。主に、ボルドーなど。
地中海性気候 Climat méditerranéen
温暖、乾燥していて、夏は日照に恵まれ、乾燥した気候。
冬は穏やかで、雨量が増える。
ブドウ栽培においては、こういった気候は有利な条件となる。
ブドウの生育期間中は雨が少ないので病害も少なく、安定した成熟期を迎えることが出来る。
主に南フランス、スペイン、イタリアなどの地中海沿岸エリア、オーストラリア、カリフォルニア、チリなど。
山地気候 Climat montagnard
標高の高いブドウ栽培地域(標高500~1000m程度)は、平地と比べて気温は低いが、天候の変化が大きく、一般的に風が強い。畑の位置や傾斜の違いにより、気温や日照量、降水量などの違いが大きい。
主に、山梨、長野、ジュラ、サヴォアなど。

このように、生産者は自分の畑がどのような気候であるかをまず知った上でその気候にあったブドウを品種を育てています。

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